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【Africa Daily】コロナ禍が子どもたちを学校から遠ざけるのか?

2021/03/31

Africa Daily 南アフリカ

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【Africa Daily】コロナ禍が生徒たちを学校から排除するのか?(写真AC)

今日のエピソード


BBC World Service - Africa Daily, Is the pandemic forcing kids out of school?

South African children are dropping out of school – and this pandemic isn’t helping.

コロナ禍で多くの学校は閉鎖となったが、学校再開後も多くの生徒が学校に戻ってきていない。ロックダウン中に両親が職を失ったり、子供が職についてしまったり。どうしたら生徒たちを学校に戻せるのか。

南アで子供たちと路上生活を送る女性。コロナ禍で夫は職を失い、自分も仕事がなくなった。何も無くなり、昨日は雨の中子供に与える食事も無い状態だ。南ア政府も問題認識している。この6か月で30万人以上の生徒が小学校を退学してしまった。ただ、この数値は潜在的な中退者は数えられていない。

この問題に気付き政府に懸念を示し、退学者ゼロを目指す学校関係者もいる。生徒からも、学校に戻るか職について収入を得るか、相談されるという。コロナ禍の影響が多く見られ、何も手を打たなければ今まで以上の生徒が学校に来なくなるだろうと指摘している。

しかし、南アフリカでは、多くの生徒が退学していくのはコロナ禍以前からの問題でもあるという。なぜか?生徒全員のためでなく、出来る一部の生徒ばかり力を入れるのが問題と指摘する。学校との繋がりや支援が希薄になる生徒がどのように感じるか。

退学していく生徒には、貧困や栄養失調の問題があるケースが多い。そして小学校時点でそうした問題がある生徒に退学していくケースが多いという。つまり、貧困及び学校との結びつきが問題を引き起こしているといえよう。
支援の策として挙げているのが、学習支援(Curriculum Intervention)を通じた指導と学びの改善である。空腹やトラウマの生徒を学校で教えるのは容易なことではないが、これを通じて学校教育への参加を促したいという。
南アフリカの教育制度も問題を複雑化している。南アフリカの教育制度では、多様性が十分に考慮されているとは言えず健康児でなければ退学を余儀なくされる。多様化に対処するためは、早期教育や出来る生徒には飛び級制度を設けること等が考えられる。

このような取り組み活動はコロナ禍では功を奏しており、保護者・コミュニティの互助や見守りへの取り組みが活発になっている。

冒頭の路上生活者は言う。「是非子供たちを学校に戻したいと思っています。子供たちは学校で学びたいと思っているのです。将来は医者になりたいと言っています。」

南アフリカの教育制度の問題

南アフリカの教育制度は、7歳から義務教育9年間となります。その後は高校・専門学校・技術学校などの高等教育が用意されています。アパルトヘイト時代には、人種や肌の色により異なる教育制度が設けられていましたが、今ではそれらに関係なく統一した制度となっています。しかし、当時からの教育制度軽視も特に黒人居住地域では残っており、今日の教育制度崩壊に影響を及ぼしているのではないかと思われます。

国際人権団体アムネスティも、南アフリカの教育制度崩壊を指摘しています。それによれば、過密状態の教室、低レベルの教育成果、更に学校の衛生状態などインフラ面の課題もあげています。そして、これら教育制度の課題が南アフリカの貧困と不平等の持続に繋がっているというのです。


South Africa's broken and unequal education laid bare

South Africa's broken and unequal education perpetuating poverty

アパルトヘイト崩壊後に貧困層は3分の1減少、黒人の大学進学者は過去20年で4倍増加しているとロイターは報じています。それでもなお、最貧困層には適切な教育が行き渡っていないのが現状のようです。


焦点:南ア社会の根深い教育格差、新型コロナで浮き彫りに

ジンジ・レレフォロさん(13)は3月、緑豊かなヨハネスブルク郊外にある学費制の女子校から自宅へと送り返された。しかし、家族がオンライン教育の環境を整えてくれたおかげで、中断なく勉強を続けることができた。

BBC Africa Dailyでアフリカを知ろう

BBC Soundsで配信されるAfrica Dailyのエピソードを聴いて、英語ヒアリングの練習と一緒にアフリカの出来事に目を向けてみる記事。平日毎日配信されるエピソードをなるべくカバーするよう頑張りますが、無理のない範囲でやります。また、エピソードに関連する情報や気になることも合わせて付け加えます。

なお、記事の内容はエピソードを個人でヒアリングの上あるだけの知識で意訳しているもので、誤訳や解釈などから生じるいかなる不利益にも責を負いません。

また、エピソードの配信期間は配信初日から1年です。


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