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【Africa Daily】なぜ多くの人がイエメンに渡るのか?

2021/03/19

Africa Daily エチオピア

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イエメン(写真AC)

今日のエピソード

(クリックすると音声が出ます)

Africa Daily - Why are people flocking to Yemen? - BBC Sounds

Why are thousands of Africans travelling to war-torn Yemen?

内戦が続くイエメン。そこに向かってエチオピア等から人が流れてくるらしい。なぜなのか?
インタビューでは、これらの人々はイエメンを経由してサウジアラビアに流れていく、エチオピア等の貧困層や雇用の無い人たちが新しい生活を目指してくる、とのこと。ジブチを経由して紅海を渡ってやってくるのだ。

しかし、途中で見つかってしまい、サウジアラビアに行けずイエメンにとどまってしまう人もいる。内戦状態のイエメンで武装勢力につかまってしまうと厄介だ。拘束中の環境は苛烈である。飢餓・虐待・賄賂等・・・今月には、収容センターの火災で多数が死傷した。

では、サウジアラビアにたどり着いたら良い生活が待っているのか?サウジアラビアでは建設現場やメイド等の仕事に就くが、これも楽ではない。しかも不法就労なので、見つかればイエメンに逆戻りとなる。さらにエチオピアに戻りたくともこれも難しい。祖国も貧困で出戻り者を引き受ける余裕が無いのだ。

エチオピアで得られる給与は、サウジアラビアやイエメンですらの給与からも相当低い。もし上手く仕事を見つけられて祖国に仕送りが出来るなら、危険を冒してでも旅をするべきなのだろうか。

イエメンってどんなところ?


イエメンの町並み(写真AC)


イエメンといえば、内戦状態が続いている国で、外務省の海外安全ページでは最高レベルの「レベル4 避難勧告」となっており日本人の渡航は極めて困難です(レベル4では、安全な国・地域に退避、新たな渡航はどのような目的であれ止める)。また、在イエメン日本大使館も2015年に閉鎖されて以降、再開されていません。そんなところにエチオピアから多くの人が渡ってくることが驚きです。


外務省 海外安全ホームページ

海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。


一方、イエメンは長い歴史と繁栄を重ねた国であり、千一夜物語でもしばしば登場します。さかのぼれば、紀元前にはシバの女王がこの地域を支配したとも。隣のサウジアラビアやアラブ首長国連邦が20世紀前後から台頭したことと比べると雲泥の差ですが、現時点では国力は内戦に削がれてしまっているようです。長くインド洋交易圏の中心であり、アデン湾に面した都市アデンはインド・アラビア半島・東アフリカ貿易の中継地として繁栄したとのことです。また、コーヒーのアラビカ種の産地であり、「モカ」の名前はイエメンのコーヒー積出港であるモカから来たとのこと。

そんなイエメンなので歴史遺産も多く、世界遺産は首都サヌアの旧市街等4件あります。しかし長引く内戦の影響に加え自然災害もあり、消滅の危機にあるとのこと。無くなってしまう前に是非行ってみたいものですが・・・

BBC Africa Dailyでアフリカを知ろう

BBC Soundsで配信されるAfrica Dailyのエピソードを聴いて、英語ヒアリングの練習と一緒にアフリカの出来事に目を向けてみる記事。平日毎日配信されるエピソードをなるべくカバーするよう頑張りますが、無理のない範囲でやります。また、エピソードに関連する情報や気になることも合わせて付け加えます。

なお、記事の内容はエピソードを個人でヒアリングの上あるだけの知識で意訳しているもので、誤訳や解釈などから生じるいかなる不利益にも責を負いません。

また、エピソードの配信期間は配信初日から1年です。


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