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【Africa Daily】なぜナイロビのような都市で水不足になるのか

2021/04/15

Africa Daily ケニア

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【Africa Daily】なぜナイロビのようなところで水不足になるのか

今日のエピソード

何も気にすることなく使っている水、アフリカでは十分な量が供給されていない。特に違法住居(スラム)が拡がる大都市では水不足は深刻だ。

ナイロビでは、日量8億1千万立方メートルの水が毎日必要だ。しかし、供給できる量は3分の2にとどまる。しかも、街は拡大を続けている。
当局は、供給不足が解消するまで今後15年を要すると発表した。2035年まで、ナイロビ市民たちは水不足に悩まさられることになる。

スラム街では特に深刻だ。

ナイロビ近郊のDandra Phase 4地区は、トタン屋根とブルーシートや木材でできた家屋が並ぶ。

ナイロビ市内に繋がる表通りはきれいだが、一本中に入ると店やレストランが立ち並び、音楽や人々の喧騒が聞こえてくるが、夜は治安が悪く一人であることはできない。

スラム街の住人は低所得者層で、食料や水等、基本的な物資が不足している。特に水だが、コロナ禍で更に問題が大きくなっている。

コロナ禍以前でも、水をくむために深夜や早朝に共同水道に行かなければならなかったのである。

お茶売りをする女性は、水を確保するため朝1時にに水道に行かなければならない。お茶用だけでなく家庭用もあり、これらの水をくむと寝る時間が無くなってしまう。お茶売りはあきらめざるを得ない。

皆、商売や生活のための水を確保するために一日中並んでいる。レストランを営む女性は、朝4時に水を汲みに行き、子供を学校に送り、店用にまた水を汲みに行く。

コロナ禍前も日中は水は無かったが夜はあった。しかし、今は夜もほんの少ししか出てこない。夜遅くまで起き、朝も早いので睡眠時間が無くなっている。

違う地区まで足を伸ばし、タンクに水を詰めてくる人もいる。水道会社が水を売っているのだ。しかし、水の価格は高所得の地域住民が支払う水道料金より高い。

水を持つ者は、儲けのネタとして水を高く売ろうとしている。しかし、Dandra地区の住民には、水は高すぎる。タンク一杯分の水が一日分の儲けと同じ値段だ。

このような水不足の原因は何か?

ナイロビ大学の教授が解説する。「ナイロビは人口増加と共に水需要も増加しているが、都市化と産業化もあり、産業用途の水需要も増加しています。これに気候変動も水供給量に影響を与えています。」

「一方、水インフラへの投資は遅れているのです。予定から19年も遅れています。何が必要か解っていますし、計画も立っています。しかし、それを実行しようとすると多くの障害があるのです。」

障害の一つはパイプラインを敷設する資金であり、もう一つは政治的な問題である。これを解決するには?

「遠くから水を運んでくるだけでなく、井戸を掘り地下水を活用することです。ナイロビの一部の家やアパートでは、井戸があり水をくみ上げています。」

「コロナ禍の中、政府は1,093の井戸をスラム地区で掘削しました。」

それでも、住民は水が供給されないと不満を述べているが、自治体関係者は楽観的だ。コロナ禍が終われば、井戸水は生活水システムの一部となり、パイプラインからの水も供給されるという。

都市化の問題は、都市化により多くの住民が周辺地域から都市部に集まってくることだ。逆に解決の糸口があるかもしれない。

近郊部への学校の設置、雇用機会の創出等、都市に出なくとも便益が得られる仕組み作りが考えられる。また、気候変動の影響のように、お互いが地球の反対側で起こることを理解する必要がある。

水のことを、皆が考えなければいけないのだ。

ケニアのお茶

ケニアは肥沃な大地と気候条件が適しており、農業が主力産業です。中でも茶葉栽培が盛んで、主要な輸出商品にもなっています。そうはいっても、ケニアで紅茶生産が始まったのはイギリス植民地時代の1903年、まだ100年ちょっとのこと。その間に世界有数の巨大生産国になっていきました。

茶葉栽培に適した気候として、一定以上の雨量があることが挙げられます。ケニアは乾燥しているとはいえ雨季があり、中央部では雨量も多く標高も高いことから、冷涼な気候となっており茶葉栽培には最適です。一方、このように雨が多く水に困らないように見えても、今日のエピソードのように都市部では水不足が課題になってしまうのは、アフリカの人口増加と都市化が抱える問題ということでしょうか。


駐日ケニア大使館 - 基本情報


そんなケニアに紅茶をもたらしたイギリス人ですが、イギリスで茶葉栽培はできません。茶葉栽培に適したティーベルトは北緯45度以南、南緯35度以北の地域です。そのおおよそ中心に当たる赤道の直下にケニアは位置しています。一方、北緯50度を超えるイギリスは茶葉栽培エリアからは外れています。イギリスにお茶が到達したのは17世紀中頃、オランダ商船が日本や中国からの茶葉を輸入したのが始まりだそうです。最初は上流階級の嗜好品、その後労働者階級にも普及し、今では、「イギリス=紅茶の国」と言われるまでになったのですが、思ったよりは最近のことなのですね。


紅茶の国・イギリスの茶文化と歴史。

私たち日本人にとって「お茶」と言えば日本茶ですが、世界で「お茶」と言えば紅茶のこと。世界の茶の生産量の7割が紅茶だということ、ご存知でしたか?そして、紅茶の国と言えばイギリス。リプトン、ブルックボンド


BBC Africa Dailyでアフリカを知ろう

BBC Soundsで配信されるAfrica Dailyのエピソードを聴いて、英語ヒアリングの練習と一緒にアフリカの出来事に目を向けてみる記事。平日毎日配信されるエピソードをなるべくカバーするよう頑張りますが、無理のない範囲でやります。また、エピソードに関連する情報や気になることも合わせて付け加えます。

なお、記事の内容はエピソードを個人でヒアリングの上あるだけの知識で意訳しているもので、誤訳や解釈などから生じるいかなる不利益にも責を負いません。

また、エピソードの配信期間は配信初日から1年です。


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