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【Africa Daily】アフリカはコロナ変異種を警戒するべきか

2021/04/16

Africa Daily

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【Africa Daily】アフリカはコロナ変異種を警戒するべきか

今日のエピソード

コロナ変異種のニュースは聞いているだろう。イギリスでは南ア変異種の感染拡大が懸念されている。では、アフリカはコロナ変異種を警戒すべきなのか?

1年前には、ワクチン接種や高齢者への優先接種といったことを、どの国が想定していただろう?しかし今や、ワクチン保有国では感染リスクのない者までワクチン接種している。変異種が登場する中、必要なはずの各国の連帯は全くもって無視されている。

アフリカ各国へのワクチン供給に時間を要する中、変異種が先に大陸に蔓延してしまうことが懸念されるが、変異種とは何なのか?

コロナウイルスはもともと中国・武漢で発見されたが、その後様々な変異を遂げて広がっている。変異とは、例えば文章を書き写した時に、一部を間違えて書き写してしまうようなものだ。

変異種に何を気をつけなければいけないのか?イギリス・南ア・ブラジルで発見された3つの変異種についてWHOは警戒している。感染力が強いとの研究結果があるからだ。

変異種を拡大を防ぐためにも、アフリカ各国はワクチンの早期供給を求めている。が、それには数年の時間がかかる。では、それまで何に気をつけるべきなのか?南アフリカのCOVID-19諮問委員会の共同会長に聞いた。

「新しい変異種の発生の可能性が容易に想定されます。抗体のレベルの低い人や中途半端な免疫を持つ人が感染すると、変異種が形成されるリスクがあります。昨年1〜10月を見ると、変化の勢いはそれほどでもありませんでしたが、11月以降、勢いを相当増しています。ウイルスも本質的に変化しているのです。」

新種は感染力が強い?死亡率が高い?

「重要なポイントは二つあります。まず、イギリスと南アの変異種は感染力がそれぞれ70%、50%強いのです。これの意味するところは、病床がすぐに埋まるということです。そして死亡率も上がります。第二に免疫の問題です。変異種はすでに免疫を持っている人にも感染するリスクがあります。免疫を補完するためにも、過去に感染した人も含め、ワクチン接種が必要なのです。」

アフリカ諸国を含め、今後さらに変異種が生じるようにみられるが、どのような問題に備えるべきか?まずは変異種を見つけることだ。

「新しい変異種を見つけるためには、十分な遺伝子解析が必要です。イギリス・南ア変異種に対しては幸い十分な設備がありました。しかし、世界には遺伝子解析設備が不足する地域もあります。特に感染力の強い変異種を見逃してしまうと、気づく前に体の防御システムが乗っ取られてしまいます。よって集中的な遺伝子解析によるスクリーニングが必要なのです。」

注目すべきは変異種だけか?

「アフリカのCDC(疾病対策予防センター)はよく機能しています。5つの研究所のネットワークがあり、対応能力のある国が他の国もふくめた対処をしています。問題は、アフリカだけではありませんが、遺伝子データを解析する技能を持った者が不足していることです。」これは重要なポイントだ。

他に考えるべき点は?

「ワクチンをアフリカで生産する体制を構築することです。ワクチンを消費するだけでなく、研究開発と技術移転により、ワクチンを自家生産する必要があります。現在、ワクチンを生産できる研究所は南アとセネガルの2箇所のみで規模も小さいのです。」

アフリカはワクチン入手に時間がかかり、よってコロナウイルスへの懸念も大きい。ワクチン保有国はアフリカにも供給するべきか?

「自国優先主義につながっており、これは大きな懸念です。世界のことを気にもせず、自分がワクチンを持っていることだけ考えています。自分の国のみのワクチン接種を完了させる。これは根本的に間違っています。コロナ禍では、世界の全員が安全でなければ、自分も安全ではないのです。ある国でウイルスを制圧しても他の国からウイルスが拡がる、終わりのないゲームです。変異種が拡がれば、振り出しに戻るのです。だから、全世界の連帯が必要なのです。」

アフリカの感染症

アフリカは感染症が多い印象ですね。感染症は、病原体である細菌やウイルス、真菌や寄生虫が体内に入ることによって病気症状が出ることです。

アフリカの代表的な感染症はエイズ、結核、マラリアと言われています。その他にもデング熱、チフス、コレラ、ウイルス性肝炎、赤痢、そして黄熱病など。しかし、これらのほとんどはアフリカに限ったものではありません。アジアでも少なからず見かけるものも多くあります。アフリカに限らず、危険な感染症は世界中に多く広がっているということですね。

問題は、感染症にかかってしまった時の医療体制ということでしょうか。感染症の多くは予防薬やワクチン、治療薬がありますが、この入手が容易ではない場合があります。入院するとしたら、設備の整った施設に入れるのか?これがアフリカでの大きな問題ということなのでしょう。

しかし、コロナ禍においては、日本でも医療体制逼迫の危機感が強く、ワクチンも十分に供給されているとは言えません。アフリカの感染症を他人事とは思えないようになってきましたね。

BBC Africa Dailyでアフリカを知ろう

BBC Soundsで配信されるAfrica Dailyのエピソードを聴いて、英語ヒアリングの練習と一緒にアフリカの出来事に目を向けてみる記事。平日毎日配信されるエピソードをなるべくカバーするよう頑張りますが、無理のない範囲でやります。また、エピソードに関連する情報や気になることも合わせて付け加えます。

なお、記事の内容はエピソードを個人でヒアリングの上あるだけの知識で意訳しているもので、誤訳や解釈などから生じるいかなる不利益にも責を負いません。

また、エピソードの配信期間は配信初日から1年です。


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