-->

【Africa Daily】なぜコロナワクチンが無駄になってしまうのか?

2021/04/27

Africa Daily マラウィ 南スーダン

t f B! P L

 

【Africa Daily】なぜコロナワクチンが無駄になるのか?

今日のエピソード

BBC World Service - Africa Daily, Why are Covid vaccines going to waste?

Malawi and South Sudan might destroy more than 70,000 Covid-19 vaccines. Why?

アフリカ連合は2億7千万回分のワクチンを確保し、COVAXファシリティも6億回分を確保したという。

新しいワクチンが大陸に広がっていく一方、マラウィと南スーダンでは7万回分のワクチンを廃棄するという。

皆がワクチン接種しようとしている中、なぜアフリカでワクチンが無駄になるのか?

1月に話を聞いたときは、コロナの感染状況は酷いものであった。ワクチン接種の展開は急を要していたのだ。

「アフリカ各国がワクチンを入手すること自体は難しくありません。COVAXファシリティやアフリカ連合の支援があります。アストラゼネカに加え、ロシアや中国のワクチンもあります。」

「ワクチンキャンペーンとして展開するには時間を要します。輸送や人材の問題もあります。各国の首都では展開されていますが、地方部への展開は課題です。」

南スーダンでは何が起きているのか。

「南スーダンは19万2千回分のアストラゼネカワクチンを受領しています。COVAXから13万2千回分、更にCOVAXの翌日、アフリカ連合から6万回分を受け取りました。」

しかし、うち6万回分は廃棄されるという。

「政府は6万回分のアストラゼネカワクチンが廃棄されると発表しました。このワクチンは使用期限が短いというのです。使用期限を過ぎたワクチンは接種に使えません。」

なぜすぐに接種しなかったのか?在英国南スーダン大使が説明する。

「接種はCOVAXのものから始めました。他のワクチンを急いで使う必要はなかったのです。」直後に受け取った6万回分もあり、使用期限を意識していなかったのだ。

「あとから気が付きましたが、接種の手配は遅れることになったのです。」気が付かなかったのは誰のせい?

「気が付かなかったのは誰のせいでもありません。」

南スーダンだけではない。マラウィでも1万6千回を廃棄するという。WHOは先週、両国に対しワクチンを廃棄しないよう要請した。

「本年中にワクチンが行き渡り市民に免疫を確保させるということは、アフリカ諸国への重要なアピールになるのです。」

そして、アフリカ疾病管理予防センター(CDC)は、ワクチンは使用期限を超えても安全に使うことができると言う。しかし、最終判断は各国に委ねられる。南スーダンはまだ最終判断はしていない。

一方、10億人以上の人口がいる中でわずか7万回分のワクチンが廃棄されることが問題なのか?もちろんだ。

「ワクチンの期限が切れているという話が広まるのが懸念されます。」そもそもコロナワクチン接種の必要性に懐疑的な人々も少なくない。

「使用期限切れワクチンも使えると言っても上手くいかないでしょう。市民を納得させるためには、科学的な証明が必要です。」

南スーダン大使からは、「南スーダン市民に伝えたいことは、自主的にワクチンを接種してほしいということです。接種は無料ですし、何かあれば保健省や接種センターにいる医師に相談することができます。」とのメッセージだ。

COVAXファシリティ

国際児童基金(ユニセフ)が主導する国際的な枠組みで、世界各国が資金を出し合いコロナワクチンを共同購入、各国で公平に配分するものです。


COVAXファシリティ|新型コロナウイルス緊急募金|日本ユニセフ協会

「COVAXファシリティ」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを、複数国で共同購入し、公平に分配するための国際的な枠組みです。ユニセフ(国連児童基金)は、「COVAXファシリティ」を代表して、新型コロナウイルス感染症ワクチンの調達・供給・輸送に関する主導的な役割を担います。

世界190カ国が参加し、2021年末までに20億回分を供給することを目指しているとのことです。また、ワクチンそのものだけでなく、ワクチンを地方部に配送するためのコールドチェーンの整備も進めるとのことです。今日のエピソードでも指摘されていましたが、日本でも山間部などでは、ワクチンはすでに配送されているも接種を行う医師や看護師が不足しており、接種実施ができない事例があると報道されています。注射器が不足しているとの報道もあり、ワクチン接種はインフラ整備も重要であるということがわかります。

コロナワクチンの使用期限

今日のエピソードでは、ワクチンの使用期限が問題として取り上げられています。厚生労働省によれば、ファイザーのワクチンは、超低温冷凍庫(ディープフリーザー)であれば約2ヶ月の長期保存が可能、ドライアイス充填の保管で約10日(5日ごとに再充填が必要)、解凍後は2℃〜マイナス8℃で最大5日の保管が可能と説明しています。また、アストラゼネカワクチンは保管期間6ヶ月とのことですが、ワクチンを製造したインドの医薬品規制当局は、使用期限を3ヶ月延長しています。しかし、アフリカ各国に到達した時点で使用期間の残りが約半月出会ったというのはどういうことなのか・・・なお、ロイターによれば、使用期限が到来したワクチンは合わせて100万回分あるとのことです。


インド、アストラのワクチン使用期限の延長認める=資料

インドの医薬品規制当局が、国内で生産されている英製薬・アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンについて、使用期限が6カ月とされているにもかかわらず、最大9カ月間の使用を認めたことが、ロイターが確認した文書などで明らかになった。

BBC Africa Dailyでアフリカを知ろう

BBC Soundsで配信されるAfrica Dailyのエピソードを聴いて、英語ヒアリングの練習と一緒にアフリカの出来事に目を向けてみる記事。平日毎日配信されるエピソードをなるべくカバーするよう頑張りますが、無理のない範囲でやります。また、エピソードに関連する情報や気になることも合わせて付け加えます。

なお、記事の内容はエピソードを個人でヒアリングの上あるだけの知識で意訳しているもので、誤訳や解釈などから生じるいかなる不利益にも責を負いません。

また、エピソードの配信期間は配信初日から1年です。


このブログを検索

最新記事はこちら

【Africa Daily】ケニアが検問に辟易しているのはなぜか?

(Unsplash) 今日のエピソード BBC World Service - Africa Daily, Why is Kenya fed up with police roadblocks? Complaints of petty corruption are forcin...

自己紹介

そろそろネットで何かやってみるか、という程度。のんびり、てきとーに。