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【Africa Daily】なぜケニアでは抗HIV薬が不足しているのか?

2021/04/12

Africa Daily ケニア

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【Africa Daily】なぜケニアでは抗HIV薬が不足しているのか?

今日のエピソード


BBC World Service - Africa Daily, Why is Kenya short on HIV drugs?

Why has Kenya struggled to get hold of drugs that keep people with HIV healthy?

近年では、HIV陽性になってもエイズ治療薬(ARV)のおかげで通常の生活を送ることができる。しかし、ケニアでは米国との税務係争により抗HIV薬が不足する事態になっている。
ケニアのHIV患者は子供の時に感染してから20年以上が経過した。ARVを服用するようになり、一生服用する必要があるが健常者としての生活が送れるようになった。


コロナ禍でエイズ患者の環境にも変化があったのか?人々の関心はコロナに移り、HIVのことは忘れてしまっている。HIVの新規感染についてもコントロールできなくなっていると指摘する。
HIV薬不足の影響を大きく受けている地域がケニア西部にある。ここでは、HIV陽性者との接触可能性のある陰性者も含め適切な管理をする必要があるが、HIVの必要な治療施設や薬が不足する中、コロナ禍の影響に財政的困難も重なっている。
子供への影響も極めて高くなっている。子供にも大人向けの治療が施されているという。子供達の免疫システムと健康を傷つけているのだ。
なぜこのような事態となっているのか。
ケニアやサブサハラ諸国の対HIVプログラムは米国政府の支援を受けている。問題は、ARVの関税免除に関わる手続が進まないことになると、医療関係者は指摘する。ARVはモンバサ港で1月から滞留しているのだ。

ARVの輸入元であるケニア医薬供給公社では、COVID-19に関わる汚職が発覚しており、米国はこれを問題視して供給先を他の民間業者に変えるよう主張している。しかし、これではケニアで関税が課せられる。今週政府はようやく免税措置を発表した。

では、ケニアでARVを生産したらよいのでは?ウガンダでは自国生産している。

残念ながら、ケニアには医薬品製造に関する政策も市場も整っていない。昨年のコロナ禍でも多くのメーカーが多くの医薬品を供給しようとしたが上手くいかなかった。

問題は、資金支援者だ。支援者の多くは特定の供給者とのつながりが強い。現実として、資金支援の受入れは、特定商品の市場を長期的に構築することになる。医薬品の供給は、資金支援者に依存しているのだ。ケニアにはこうした支援が無い。

いずれにせよ、あと数年でHIV支援は終了する。その後は、自ら資金調達してHIV薬を確保しなければならない。現在のプログラムの資金規模は国の医療予算と同規模だ。

この状況を変えるのは非常に難しい問題だ。健康と費用を議論しなければならない。必要な資金を政治家が好むインフラ向け投資から医療に振り分けなければいけない。

ケニア政府の声は。「政府はARVへの関税を免除し、じき患者にもされるようになるだろう。政府も問題を認識している。薬の購入に資金を使うだけでなく、自国の産業化への検討も進めている。わが国には120万人のHIV陽性者がいるのだから。」

エイズについて

エイズといえば、登場した頃には不治の病として恐れられましたが、今では治療薬により、エイズを発症をさせずに健康的に生活することが可能になったようです。

AIDS(後天性免疫不全症候群)とは−国立感染症研究所

国立感染症研究所ではエイズについて解説しています。これによれば、日本でも累計で27,000人が感染しているとのこと(2016年時点)。治療によりウイルスの増殖を抑制することができる一方、一旦治療を中断するとあっという間にウイルスの活性化が起こりエイズ発症にいたることも指摘されています。ケニアで治療薬が不足していることが切実な問題であることが分かりますね。

HIVはヒト免疫不全ウイルスであり、コロナウイルスと同じウイルスです。病原体の項目でHIVの構造が示されていますが、コロナウイルスと同じような突起があるのですね。コロナウイルスと同質なものを感じさせるのが不気味です。

また、HIV検査を考慮すべき臨床状況もリストアップされていますが、広範な症状にわたることがわかります。薬で症状を抑えられるとはいえ、まだまだ油断のならない危険なウイルスということなのでしょうか。

BBC Africa Dailyでアフリカを知ろう

BBC Soundsで配信されるAfrica Dailyのエピソードを聴いて、英語ヒアリングの練習と一緒にアフリカの出来事に目を向けてみる記事。平日毎日配信されるエピソードをなるべくカバーするよう頑張りますが、無理のない範囲でやります。また、エピソードに関連する情報や気になることも合わせて付け加えます。

なお、記事の内容はエピソードを個人でヒアリングの上あるだけの知識で意訳しているもので、誤訳や解釈などから生じるいかなる不利益にも責を負いません。

また、エピソードの配信期間は配信初日から1年です。




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