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【Africa Daily】なぜ肌の漂白は問題なのか?

2021/04/02

Africa Daily ガンビア

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なぜ肌の漂白は問題なのか?(写真AC)
(写真の内容と記事は関係ありません)

今日のエピソード

BBC World Service - Africa Daily, Why is skin bleaching still a thing?

Skin bleaching products can be dangerous – so why aren’t they banned across the board?

40%のアフリカ女性が肌の漂白をしているという。ガンビアでは肌への漂白物質の使用や販売は1996年から禁止され、他の国でも違法化されている。

漂白物質を使用させないことは、黒い肌が美しいことであると理解させるためでもある、という。理解すれば危険な化学物質を使って漂白することも無くなるだろう。しかし、問題は複雑だ。ガンビアでは漂白は目新しいことではなく、以前より一般的だからだ。親も、祖母も、叔母もみな漂白しており、その中で育ってきている。政府は漂白クリームの規制には成功していないようだ。

漂白クリームはそこらじゅうで宣伝も販売もしており、規制もなく国中に供給されている。友人はもちろん、家族も使っており、家に普通にあるものだ。子供も叔母や隣家の人等にクリームを塗る手伝いをさせられる。背中は塗ることができないからだ。
漂白クリームを使う人は、性別、年齢、教育の有無にも関係なく多岐にわたる。既婚者も未婚者も、職業も関係ない。しかし、社会の多くの人が考えるのは、肌の色が薄い人ほど自尊心が高い、ということなのである。

そのなかでも、若い独身女性は漂白への関心が高い。結婚に有利だからだ。色の薄い肌は「美しい」の基準に含まれていることになっている。好条件の相手との結婚成功のために、肌の色調と漂白は注目されるようになったが、それに加え、色の薄い肌は知性や衛生の象徴にもなっている。そして、男性も、肌の色の薄い女性を好んでいる。
このような傾向はどこから来たのか?植民地主義時代に出現したのが褐色の肌に対する偏見である色彩主義(Colourism)だ。今日の傾向は色彩主義が現代化したもので、それが行動にも直結している。

色彩主義とは何か?植民地主義ではヨーロッパの白人に権力が集中し、人種による分断が生じている。人種の中で更に民族性で分類され、肌の色や顔の形などで細分化される。アフリカ人の中でも、ヨーロッパ人に近い色や体形や外見を持つ者ほど優遇され、アフリカ人種に近いほど冷遇される偏見が今でも社会に根付いているのだ。

こうした精神的な問題だけでなく、漂白は肉体的な影響ももたらしている。

漂白クリームは多くがヨーロッパや中国で生産されているが、危険なことに規制が無く、何が入っているのかわからないが、漂白に効果の高いハイドロキノンが多く含まれているはずだ。ハイドロキノンやその他の化学物質は肌にとって危険であり、肌にとって必要な要素も取り去ってしまう。太陽光からの保護もできなくなり、癌のリスクが増大する。さらに、こうした物質は錠剤や注射でも入手することができ、高濃度の物質を取り込むことで副作用も懸念される。安全に使うとしたら、医者から処方箋をもらうことだ。

こう知った物質の取扱を許認可制にするのはどうか?最も適しているのは、国に持ち込ませない、売らせないことだという。しかし、法で全てを規制するのは容易ではない。大事なことは、色彩主義や漂白の影響についての議論を深め、肌の色に関する優遇や偏見について考えることだ。

肌の漂白とヒドロキノン

アフリカで広がる漂白クリームへの懸念は、これまでにも多く報道されています。AFPの記事では、ガンビアだけでなくナイジェリアや他の国でも同じ問題が生じていることを報じています。


危険と隣り合わせの美白、アフリカで広がる漂白クリーム

【9月2日 AFP】自分の子どもの肌を漂白する母親たちの話を初めて耳にした時、医師のイシマ・ソバンデ(Isima Sobande)氏(27)は学生だった。

ところで、日本でも漂白クリームは市販や医薬品として入手することができ、ここでとりあげられているヒドロキノンという物質が含まれているものもあるようです。日本ではヒドロキノンの使用は2002年に許可され、市販品への配合も認められています。但し濃度は2%までです。

医療サイトでは無いこの場で詳細を言及するのは難しいですが、今日のエピソードが言うように、化粧品や医薬品に実際に何が含まれているのか、その効果と副作用はどのようなものなのか、よく考える必要がありそうです。

いずれにせよ、外見でなく内面の輝きをみつけられる世の中になると良いですね。

BBC Africa Dailyでアフリカを知ろう

BBC Soundsで配信されるAfrica Dailyのエピソードを聴いて、英語ヒアリングの練習と一緒にアフリカの出来事に目を向けてみる記事。平日毎日配信されるエピソードをなるべくカバーするよう頑張りますが、無理のない範囲でやります。また、エピソードに関連する情報や気になることも合わせて付け加えます。

なお、記事の内容はエピソードを個人でヒアリングの上あるだけの知識で意訳しているもので、誤訳や解釈などから生じるいかなる不利益にも責を負いません。

また、エピソードの配信期間は配信初日から1年です。





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