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【Africa Daily】なぜアフリカの大統領は年寄りばかりなのか

2021/06/10

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【Africa Daily】なぜアフリカの大統領は年寄りばかりなのか
(Unsplash)

今日のエピソード

BBC World Service - Africa Daily, Why are African politicians so old?

Is it time for younger generations to take charge of the continent’s fate?

ジンバブエ、カメルーン、ギニアの大統領。誰が一番若いか?
答えはジンバブエのムナンガグワ大統領だ。彼は78歳、他の二人は88歳、83歳だ。しかし、ムナンガグワ大統領も9月には79歳になる。
アフリカは人口の半分が25歳以下だが、大統領の平均年齢は60歳代前半だ。祖父の世代に聞けば、「若者には経験が足りない」というのだろう。
若手の政治家は出てくるのか?


南アフリカでも、Progressive Youth Allianceの動きがみられる。若者による政治団体で、政治に対する年齢ギャップに取り組む活動をしている。「年寄りは退陣し、若いリーダーの擁立を」だ。

コーディネーターに聞く。若者はこの国で耐え、疲弊し、経済的にも蚊帳の外に置かれているという。

「アフリカ各国の第一世代の指導者は、独立直後でみな若者でした。いったいどういうことなのでしょうか。」

若者向け啓発団体の代表に聞く。

「第一世代の指導者が居座ってしまっています。カメルーン等は50年以上です。カメルーンで生まれた人たちは、他の政治家を知らないのです。」

「指導者も、権力を次の世代に渡したくないのです。そして、権力を渡すとしても、ジンバブエのように同世代の仲間うちで渡すのです。」


どのように若者に権力を移譲できるのか。ガーナの政治家に聞いた。

「コミュニティの集会で部屋を見回すと、老人の男女ばかりです。人口構成を反映していません。ガーナは、他のアフリカと同じく人口の半数以上が若者です。」

「残念なことに、リーダーシップを担おうとする若手がいないのです。」

「年長の政治家ばかりとなるのは、選挙資金が無いからです。政治家活動のコストは上昇しています。雇用も得ることが出来ていない中、政治活動への参加は困難なことです。」

カネの問題に加え、同世代の仲間での権力継承の問題もある。

「今の指導者は、権力を次の世代に渡すことも、若い政治家を育てることも考えていません。旧世代の人々は若者は責任を全うするのに十分でないと指摘しますが、その状況がどう作られたのか直視する必要があります。」


しかし、若い世代でも大志を抱く者もいる。シエラレオネの元国会議員に聞く。

「私たちはもっと志を高くする必要があります。今まで伝えられてきたことは、残念ながら私たち自身が言っていることです。経験不足や政治からの疎外という、昔から言われていることを繰り返しているだけなのです。」

「変えることはできるはずです。しかし、文化的に年功主義があります。年寄りが物知り、ということです。これが、若者が植民地主義からの脱却を進めたにも関わらず、若者が選挙で選ばれないということなのです。」

「憲法にも、年長者が指導者であるべきとは記載されていません。彼らはアドバイザーであればよいのです。人口構成等が大きく変化する中で、必要なのは変化に合う勢いのある人です。」


ガーナの政治家の父である元大統領は20年近くにわたり政権につき、2001年に退陣、昨年死去した。彼は若さを強さとしていたのか?

「その通りです。パワフルで、市民とのつながりも強かったのです。彼は自分よりできる人たちを遠ざけませんでした。これは指導者として重要なことです。」

「若者を味方につけるためには、挑戦から逃げることなく打ち込まなければいけません。やりたくないことを次の世代に拾わせてはいけないのです。」

指導者としての女性には何ができるか。

「私は、世代間のギャップを埋めるようにしています。20代で政治家を志しても、事務所が持てるのは40代になってからです。私たちは、学生団体を通じて大学での基盤づくりをしています。歴史的にも、こうした人たちが後に政治家になっているのです。」

ガーナの政治家として、後継者は出てきそうか?

「取り組みは昨年始めたばかりですが、今は36人の学生がいます。2人は学生団体の幹部となっています。ここまでは大きな成功です。現状打破のために、彼女らは自分のためではなく、国のため、アフリカのために戦っているとわかってもらう必要があるのです。」

アフリカの大統領

確かに、アフリカの大統領というと皆長期政権のイメージです。みてみると、

ブルンジ:15年(ヌクルンジザ大統領)

アルジェリア:20年(ブーテフリカ大統領)

チャド:31年(デビ大統領)

ウガンダ:35年(ムセベニ大統領)

ジンバブエ:37年(ムガベ大統領)

アンゴラ:38年(サントス大統領)

コンゴ:通算40年(ンゲソ大統領)

赤道ギニア:42年(ンゲマ大統領:権力掌握後から)

ということで、30年超の超長期政権も多くみられます。ちなみにムガベ大統領は退任時93歳。78歳のナンガグワ大統領は、「次世代」の大統領なのかもしれません。

BBC Africa Dailyでアフリカを知ろう

BBC Soundsで配信されるAfrica Dailyのエピソードを聴いて、英語ヒアリングの練習と一緒にアフリカの出来事に目を向けてみる記事。平日毎日配信されるエピソードをなるべくカバーするよう頑張りますが、無理のない範囲でやります。また、エピソードに関連する情報や気になることも合わせて付け加えます。

なお、記事の内容はエピソードを個人でヒアリングの上あるだけの知識で意訳しているもので、誤訳や解釈だらけかもしれません。これらから生じるいかなる不利益にも責を負いません。

また、エピソードの配信期間は配信初日から1年です。


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