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【Africa Daily】アフリカは子宮頸がんを克服できるか?

2022/02/15

Africa Daily ザンビア

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【Africa Daily】アフリカは子宮頸がんを克服できるか?
(Unsplash)

今日のエピソード

アフリカでは毎年7万人以上が子宮頸がんで死亡しているが、ワクチンにより子宮頸がんは90%は回避可能という。子宮頸がんの死亡率はアフリカが世界最高だが、子宮頸がんの診断が死の宣告を意味するわけではない。

子宮頸がんの原因となるHPVウイルスにはワクチンもあるのに、なぜ高い死亡率になるのか。そして今まで何がなされてきたのか。


Africa Daily - Can African countries beat cervical cancer? - BBC Sounds

70,000 African women die from cervical cancer each year…90% could be saved

子宮頸がんの原因について、女性のがん対策を進める医師に話を聞いた。

「原因となるのはHPVウイルスです。生殖可能年齢では一般的なウイルスです。他の性感染症などと違い、初期段階では無症状です。また、HPVウイルスに感染した女性が全て子宮頸がんになるわけでもありません。感染後1年半から2年程度かけて、HPVウイルスを駆除できるとの研究結果があります。通常の細胞に異常が生じがん細胞になる前に、前がん細胞が出てきます。前がん細胞が発達するとがん細胞になるのです。子宮頸がんの良い点は、ウイルスに感染してからがん化するまでにいくつものステージがあることです。」

どうやって子宮頸がんに気づくのか?

「初期段階では無症状です。がんが転移する初期には稀に症状が出てきます。不正出血などです。背中や足の痛みを訴える患者もいますが、がんが転移しているからです。」


ザンビアの40代のDJはがんの専門病院で子宮頸がんと診断された。

「知り合いのかかりつけ医にスクリーニングに行くよう言われて渋々行きました。検査台に載って検査を始めた途端に出血し、医師も驚いて痛みがなかったか聞かれましたが、痛みはないのです。」

彼女は病院で子宮頸がんと診断された。

「頭に浮かんだのは死ぬのかということです。恐怖でしたし、子供も二人います。小さい子供のことやパートナーを置いて先に逝くことを考えると怖くなりました。怒りと混乱と恐怖を感じました。」

彼女は化学療法と放射線治療を受けた。

「治療は痛くはありませんでしたがとても疲れました。また、感染を恐れる人から隔離しなければならず、孤立した病で感情的にも堪えます。肉体が弱くなれば死亡します。子供たちは他の町に行かせ、パートナーと自分だけで住むことにし、妹が身の回りの世話をしてくれました。私は良い方ですが、それでも疲れますし外に出ることも活動することもできません。そして閉経が徐々にでなく突然にやってきます。」

「そして関節痛が続きました。どこからともない痛みが全身を襲いました。運動をして全身の再構築を行いました。」

「治癒はうまく行き、6週間で医師の満足いく結果になりました。その後も数ヶ月毎に経過をチェックしていますが、順調に治癒しています。しかし、副作用の治療もあり、治療はまだ終わっていません。」

彼女はザンビアで検査を受けられたが、受けられない人はどうすれば良いか?

「重要なことは、スクリーニングを定期的に受けることです。がん細胞が見つかればすぐに治療することができるからです。しかし、がん細胞の発見が遅れれば、選択肢はありません。」

「問題は、治療用の機械も古く、治療を受けるまでに6ヶ月から1年待たなければいけないことです。機会が壊れれば化学治療もできなくなります。スクリーニングで発見できれば、こうした影響を受ける人も少なくなります。」

「子宮頸がんは多くのものを奪います。例えば、若い人は閉経を余儀なくされ出産出来なくなるかもしれません。がんにかかった後の人生も性的にも困難を伴い最高のものとはいえません。これを避ける最良の手段は定期的なスクリーニングなのです。」


スクリーニングはどう関係するのか。先ほどの医師に聞く。

「スクリーニングには多くの選択肢があります。しかし、公衆衛生の観点からはHPVテストが推奨されます。HPVは子宮頸がんの必要因子だからです。サンプルは本人がトイレなどで採取することができます。HPV陽性であれば、国が推奨する治療を直ちに受ける必要があります。これは外来診療でできることです。」

「精度の高い検査のためにほとんどの国では多くの訓練を行っています。しかし、効果的なHPVテストを行う体制が大陸では整っていません。」

最初に触れたように、研究によれば子宮頸がんのリスクはワクチンで90%削減できる。西洋諸国ではほとんどの女性に接種されており、英国では、HPVの拡大を止めるために男性もワクチンを接種している。しかし、アフリカ大陸の半数以上の国ではHPVワクチンは供給されていない。なぜか?

「政府にとっては法外なコストです。ワクチン接種の対象は9歳から14歳の女児です。学校に看護師や設備を送る資金も必要になります。多くの国では学校衛生制度も十分ではありません。ワクチンを供給し設備を整え、資金を投入してくるかどうかわからない対象の女児がワクチン接種しに来るようにしなければいけません。供給システム・コスト・ワクチンへの不理解です。ワクチンが何か、なぜ自分の子どもが接種しなければいけないのか、理解しない人々もいます。」

「ワクチンを接種している21カ国でも、目標の90%に達しているのはわずか1カ国です。さらにコロナ禍も妨げになっています。アフリカ大陸の全ての女児にワクチンがもたられるようにしなければなりません。」

BBC Africa Dailyでアフリカを知ろう

BBC Soundsで配信されるAfrica Dailyのエピソードを聴いて、英語ヒアリングの練習と一緒にアフリカの出来事に目を向けてみる記事。大分間が空いてしまいましたが、2022年初の記事になります。

平日毎日配信されるエピソードをなるべく週末にはカバーするよう頑張りますが、無理のない範囲でやってみます。また、エピソードに関連する情報や気になることも合わせて付け加えます。

なお、記事の内容はエピソードを個人でヒアリングの上あるだけの知識で意訳しているもので、誤訳や解釈だらけかもしれません。これらから生じるいかなる不利益にも責を負いません。

また、エピソードの配信期間は配信初日から1年以上です。


アフリカに行くなら・・・こちらもどうぞ(スポンサーリンク)


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